目の下の脂肪(眼窩脂肪)は大きく内側・中央・外側の3つに分けられます。この脂肪を包んでいる「眼窩隔膜」という膜がゆるんで前方に飛び出してきています。
上の図でおわかりのように中央の脂肪は取り出しやすいので、ここだけを治療するドクターが多いようです。しかし、それではそこだけが凹んでしまい、ふくらみをとった効果も不十分です。(このような他院の修正手術も多く手掛けております)
つまり、正しい効果を得るためには、その3つの部分の脂肪をバランスよく取り除く必要があります。そのためには豊富な症例に裏づけられた技術と職人的なカンが大切です。
手術方法
この手術は、点滴からのリラックス麻酔と局所麻酔との併用で行いますので、痛みもなくゆったりとした状態で受けていただけます。麻酔が十分に効いた時点で、下まぶたの粘膜(アカンベーをした時に見える赤い部分)に、アメリカ製の最新式高周波サージトロンで小さな穴を1ヵ所あけます。この手術で使用する器具は、顕微鏡を用いて行うマイクロサージェリーという手術で用いられる非常に高精度のものです。
粘膜にあけた穴からていねいに進んでいくと、まず脂肪を包んでいる「眼窩隔膜」という薄い膜が現れます。この膜に穴をあけると余分な脂肪が自然に溢れ出てきます。その脂肪をバランスを見ながら注意深く取り除いていきます。粘膜の穴は縫合する必要もなく、自然に塞がってしまいます。
所要時間は両側で30分弱です。手術当日から洗顔・メイク・シャワーもOKです。入院、通院も必要ありません。
最先端の再生医療「成長細胞(AGF)注入法」
目の下は皮膚が非常に薄く、ハリが失われやすい部分です。また、ヒアルロン酸などを注入すると皮膚が薄いため、白く透けたり、盛り上がったりして目立つことがあります。そこで現在注目されているのは「成長細胞(AGF)注入」です。これは最先端の再生医療として近年、世界中で注目されています。
まず、腕から20ccくらいの血液を採取します。それを遠心分離をかけ、特殊な処置を施すと血小板や線維芽細胞などの成長細胞といわれるものが分離されます。これを皮膚に注入すると、その部位のコラーゲンが増生され、皮膚のハリが出てきます。AGFの分離、抽出は30分くらいで終わります。また、異物ではありませんので、人体への悪影響は全くありません。
目の下の脂肪を取り除くと同時に、このAGFを目の下の皮膚に注入すると、肌のハリが改善され、よりよい効果を生み出します。
|